【テニス教本】ゼロから始めて大逆転!テニスがみるみるうまくなる超入門【書評】
おすすめ度
中上級者:★☆☆☆☆ 「1」
初級者:★★☆☆☆ 「2」
本情報
タイトル「ゼロから始めて大逆転!テニスがみるみるうまくなる超入門」
著:GODAIテニスカレッジ
価格:1200円(税別)
ざっくり書評
まさに、『添田豪の無駄遣い』
この教本で、大逆転することは不可能でしょう。内容の3分の1が「どのようにテニスを始めるか」に割かれています。技術の教則本を求め、この本を購入した人はぶん投げたくなること間違いない。
表紙に登場する添田豪選手を手本に技術を説明してはいますが、およそセオリーとは言えないことまで書いてあり、正直信用できません。この著者は、添田豪をモデルにして適当に本を売りたいがために作った、としか思えませんでした。全体的に軽い印象の本です。また、どの層に向けて書いた本なのか、イマイチ分からない。
これからはじめる主婦の方向けなのだとしたら、バギーホイップショットの説明をしているのは納得できない。少しでもテニスをやったことがある人にとっては、為にならないし物足りない。遊びでこれから週一以下のペースでやってみようか、という人なら少しは満足できるかもしれないが...
一方で良い点もあった。それは、プレー外でのテニスの楽しみ方に言及されているところだ。この本の第5章は「テニス観てみる?」であり、テニス観戦の楽しみ方が書かれている。特に、「選手になったつもりで試合を観てみる」というアドバイスは実際に為になった。選手になったつもりでどこに打つか、どんな球を予測するか、と考えて観戦すると、確かに面白い。この本、4章以外はすべて技術に関係ないことが書かれている。
この本の狙いが、「テニス初心者の生活の一端にテニスを紛れ込ませる」ことであるなら、ある程度成功しているように思える。
いくつも教本を読んでいるがうまくいかない人、教本に飽きてしまった人は読んだら楽しめそうだ。
感想
スクールが出している本ということなので、そのスクールの特性がこの本にも表れたのかもしれない。ウィークエンドプレーヤーがほとんどのスクールなのだろうか。他にも教本を出しているスクールといえば、「緑ヶ丘テニスガーデン」が思い浮かぶが、ここの本は基本に忠実かつわかりやすい教本を出していた。
スクールで本を出している以上、集客の目的もあるだろうから、スクールに来て欲しいプレイヤー層にむけて本をかいているだろう。
この本で、GODAIテニスカレッジさんが集客できているなら全く問題はない。