【テニス教本】『やろうよテニス』メニューに困ったらコレを読め!【書評】

本詳細

 

タイトル『やろうよテニス』

著:竹内映二

価格:1500円(税抜)

おすすめ度

中上級者:★★★☆☆

初級者:★★★★★

コーチ:★★★★★

ざっくり書評

 まさに、『テニスコーチの教本』

子供、これから始める大人、そんな人達に「教える人」に是非読んでもらいたい教本。初心者の方が自分で読んでももちろん為になるが、どちらかといえば教える側が知っておくべきことがたくさん詰まっている。

特に、段階的に技術を教えていくやり方がわかる。このドリルをこなせば、着実に成長していってくれるだろう、という納得感があった。

また、通常の教本に比べて薄いのに、必要なことがギュッと詰まっている。

「これから初心者を教えるんだけど、メニューもわかんないしどう教えていいかわかんない!」

という人にとって、これ以上の本はないと断言できる。

内容は、基本の「キ」を教えた後、それを体得するための練習法を教えてくれる。一個の技術に対して多くの練習法が紹介されており、練習メニューに困ることがなくなるだろう。なんとストロークのドリルは18まで、ボレーのドリルは17まで用意されている。難易度が1から徐々に上がっていき、最後には通常のラリー、試合で使えるラリーができるようになるまで構成されている。

段階的なメニューをここまで多く、かつわかりやすく説明している教本はこれしかないのではないか。

感想

実は、技術について詳細に書いた教本が一般的な形で、テニスコーチがどう教えればいいかを書いた教本は少ない。初心者向けとなるとさらに少なくなる。

そういった意味でこの教本は貴重である。

私がこんなにベタ誉めするのにもワケがある。ある時期、初心者を10名程度継続的にコーチすることになった。コーチ経験などない私が、メニューに苦戦している時にであったのがこの本であった。

段階的に教えなければいけない、ということを大きく分からせてくれた教本だった。

実際にこれらのメニューを取り入れてから、初心者達は飽きることなく徐々に上達してくれた。コーチではないけどテニスを教えなければいけない、そういう人のバイブルとなってくれれば、と思いこの本を推している。